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歴史修正主義

勝海舟の氷川清話を読んでいたら

「歴史はむつかしい」とあった。長くなるが書き写す

おれはいつもいつも思ふのだ。およそ世の中に歴史といふものほどむつかしいことはない。元来人間の智慧は未来の事まで見透すことが出来ないから、過去のことを書いた歴史というものに鑑みて将来を推測せうといふのだが、しかるところこの肝腎の歴史が容易に信用せられないとは、実に困った次第ではないか。見なさい、幕府が倒れてから僅かに三十年しか経たないのに、この幕末の歴史をすら完全に伝へるものが一人もいないではないか。それは当時の有様を目撃した故老もまだ生きて居るだろう。しかしながら、さういふ先生は、たいてい当時にあってでさへ、局面の内外表裏が理解なかつた連中だ。それがどうして三十年の後からその頃の事情を書き伝えることが出来ようか。況んやこれが今から十年も二十年も経て、その故老までが死んでしまった日には、どんな誤りを後世に伝へるかも知れない。歴史というものは、実にむつかしいものさ。
(「氷川清話」講談社学術文庫

歴史とはそういうものだ。そういうものだ、という謙虚な気持ち、認識に立つならば、多面的な評価、分析、議論が大切なことは自明である。

こういう見方もできるよねえ、と言った瞬間に、それは歴史修正主義だ、と云われたら議論は出来ない。

日本人は議論でシロクロ付けるコトを嫌う。ある程度まで行ったら、モウイイヨ、となる。モウイイヨ、あんたらとはハナシしない。

福島第一の原発事故の真の原因も、この辺りに在ると思っているのだが、、、

 

さて、安倍首相は歴史修正主義者、との非難を受けている訳だが、具体的に彼のどのような行為が歴史修正主義だと言うのだろうか? 靖国英霊を讃え、あの戦争を賛美した具体例があるのだろうか? 慰安婦を否定し、売春婦と罵った具体例があるのだろうか?

彼を非難する人々は、単に自分たちの思い通りに跪かない日本の総理に苛ついて、口汚く罵っているだけなのでは?