先っぽだけだから

「絶対うそ、先っぽだけって、どこにも書いて無いでしょ」

「大丈夫、もう、絶対先っぽだけだから信じて、お願い、ソーリを信じて」

という議論が安保法制の審議で繰り広げられている訳ですが、概ね先っぽだけでとどまることはなく、最後までズッポリ行ってしまう訳ですな。

韓国軍に弾薬を提供した際、これも集団的自衛権に抵触するかどうかで揉めた訳です。いや、陣地の外に武装集団がウロウロしてて、避難民がなだれ込んでくる状況で弾が無い、というのはお笑い以外の何物でもありません。そりゃあ、弾送るでしょう。ためらってるうちに友軍皆殺しというのはマズイ。

では、これが銃弾5万発とロケットランチャー20基だったらどうでしょう。もう少し大きく、戦車5台だったら? 20台だったら、どうでしょうか?

こう考えると、もう少しきちんと想定事態と対処の限界を法律に書くか、国会の議論で定めるか、あるいは憲法に書き込むか、しておいた方が良いと思います。

集団的自衛権憲法違反と言うだけでは負けるので、このあたりまでだよねえ、という感覚的な所を、極力明確化する方向に行くべきでしょう。

なにせ、改憲は絶対したくない、というんだから、しょうがない。