安倍談話、非常に厳しい

四つのキーワードは入ったが、巧みに引用という形をとっている。ここにどう反応するだろうか。厳しいのは自由と人権、平和主義にコミットしていくという信念をもって中国を牽制していることだ。我々と同じ過ちを繰り返してはならない、という忠言をどう受け止めるか。

村山談話の上書きであり、元首相としては心穏やかならざるものがあろう。ではあるが安倍談話の本旨は間違っていない。批判するのが難しいだろう。細部で、直接的な謝罪が無いとか国策の誤りの遠因を植民地主義に求めているとか、批判はあるだろうが、全体を通して良く練られた談話である。(ソーリの内心はこの際置くとして)

謝罪の責を後代に残さず、しかし、教訓を受け継ぐべし、とした点を素直に受け取り安倍談話を有効に活用していくことが求められる。

そういう意味では、一部の日本人ははしゃぎ過ぎるべきではない。謙虚に、戦後70年の節目に思いをいたすべきである。