中東2大国、ぶつかる

サウジとイラン、正月早々なんでぶつかるのか。

欧米はイランへの経済制裁を解除し、中東のパワーバランスを動かそうとしている。一方、アメリカはシェールガスの輸出で中東の地政学的な価値を落とそうとしている。サウジにしてみれば面白くないだろう。

アメリカさん、どっちに付くつもりなんだよ、とサウジが踏み絵を迫っているように見える。さんざんアラブの盟友として協力してきたのに、見捨てるのか? と。

問題は、サウジの王政は本質的にアメリカの価値観と相容れないことだ。アラブの王政というよりは、中東の民族性が欧米が賞賛する民主的な価値観と相性が悪い。

中国が両国に特使を派遣したというのは、こうやって考えてみると、意外に面白いかもしれない。