もし隕石が落ちて天皇以下皇族が全滅したら

と言う思考実験をしてみると良い。日本人はどうするだろうか。そんな事を考える事すら不敬、と言うのは無しだ。そこで止まる程度の知性に用は無い。アメリカがアジアから手を引いたら、日本は核兵器を持つべきか? 或いは徴兵すべきか?
分断されるアメリカ」サミュエル ハンチントンを読みつつ、アメリカのアイデンティティが、破壊されてきた事を改めて認識させられた。
翻って日本は? 現代日本のアイデンティティはどの辺りにあるのか? これを一人一人が考え、定義しないと、色々な議論が深まらない。と言うか議論が出来ない。
トランプ現象、アメリカのアイデンティティの分断は、ココしばらくアメリカが国難と言うほどの戦争を経験していないから、と言うのは言い過ぎか。
本書の締めくくりは今のアメリカを的確に表している。世界主義か? 帝国主義か? ナショナリズムか? ナショナリズムが勝ったのだ。
言語と宗教が民族の、ナショナリズムの、根幹を成す事に異論はあるまい。リベラルがマルチカルチャーを称賛して英語環境を破壊してきたしっぺ返しと言うのも興味深い。