幸せそうな親子

合格証書を受け取りに、駅から学校へ向かう親子連れの様子はとても幸せそう。私も一人、列に加わる。ロビーにシロクマの剥製が鎮座する学校で、合格発表のボードの前で記念写真を撮る人々。私も娘の名前を告げ合格証を受け取る。

果たしてこれは、特権階級へのパスポートであろうか? 特権階級という言い回し自体が古くさいか。ともあれ、教育に金を掛けられるだけの収入がある、というのは幸いである。

今年は明治維新150周年らしい。あの時代、英雄達がグランドデザインを描いて改革を進めた、というのは幻想だ。彼らは、ただただ必死に生き時代が呼応した。

沈滞する日本の先行きは暗いが、追い込まれれば、時代に応じた英傑が現れるだろう。今からそれを心配してもしょうが無い。グローバル化、大競争時代で日本の先行利得が何処まで生きる物か、大分食い潰しているが、、、そこに現れるのは格差社会

そして、教育だけが、格差を上る切符となる。

何が言いたいかって? 図書館と街の本屋は大事にすべき。追い込まれて死に物狂いで道を拓くとき、書が無いとカオスの中から立ち上がれない。

AUのCMで、カミナリ様が息子に「勉強しろ」と告げる。これから始業式での親馬鹿バージョンも放送されるらしい。でも、私は笑わない、笑えない。

まっすぐに進む子供を応援する親馬鹿を、どうして笑えようか?