日本人には原子力は無理だ

宇宙産業、航空産業、原子力産業、これが3大複雑システム産業である。ハッキリ云うけど、全てを、細部まで詳細に把握してる人なんていません。少なくとも原子力では、そう。いてもホンのひと握り。だから、マスコミに呼ばれる「専門家」には気をつけた方がいい。彼らは「特定の領域」の専門家でしか無い。

議論をして、白黒つける、ということができない。それぞれの専門分野をもつ専門家が、それぞれの立場から意見を言い放つだけで、前提を共有できない、しようとしないから、議論が噛み合わないし、収束しない。

もう一つ、議論して、相手を論破することを日本人は恐ろしく嫌う。ハッキリとカタをつけることを嫌い、まあまあで済ませようとする。

コレでは無理だ。絶対安全神話に逃げ込んで、オープンな議論を忌避して来た人々の気持ちを代弁するなら「貴方方、聴く耳もたないじゃん」という事に尽きる。

原発は再稼働する。深まらない議論を置いて。反原発派はもう少し考えた方が良い。なぜ自分たちは原発に反対しているのか? もっと他に戦うべき社会の問題があるのではないか?  単に叩きやすそうな敵を見つけて反射的に反応しているだけではないか?