女性専用車両

女性専用車両なんて、けしからん、と乗り込んでいく人の心の内は想像できるが、真似をしようとは思わない。それは小さな正義感だよ。

自分が手を出せる範囲にある、小さな正義の達成に向けて、情熱を燃やす人。

対象は様々ですが、周囲に居ますね。ああ、それは、君にとっての正義なんだね? 好きにするといい。だが、その小さな正義感を私に向かって振りかざすのは止めろ。

念の為に言っておくが、私は女性専用車両に正当性があるとは欠片も思っていない。だが、それに立ち向かうことに、朝の電車を12分遅らせるだけの価値があるとも思えないのだよ。

私が乗っていたら、突っ込んで行った男性、それを咎めて騒ぎ立てた女性、両方ともに向かって、心の中で「死ね」と呟いていたろうさ。